2008-06-30

阪神に降る淨徳の雨、其は恵みを照り返しや。      第49回宝塚記念回顧

2008年6月29日(日)15:40、第49回宝塚記念(GI)。
この週末は色んなことが同時発生して、大げさでなくデッドオアアライブを垣間見てきました。そんな状況でも競馬を遊ぶ。なんたってグランプリだよ! これを買わずして競馬ファンを名乗れるか! ってわけでね。

宝塚記念は春のグランプリ。好きな馬を買うと決めています。だから、某トロンベを思わせる風貌のインティライミを中心に、アサカディフィートからのワイド総流しも含めました。タップダンスシチーが勝ったレースで、シルクフェイマスから流しておいしかったからなあ。と思い出しながら発走を迎えます。

レースは終始エイシンデピュティが引っ張りつつ直線へ。11番アサクサキングス、外からは14番エアシェイディが猛烈な足を伸ばしましたが、坂に力負けしたのか、このあとずるずる後退。







ならばと残った1番インティライミと2番メイショウサムソンが猛追。








しかし粘るエイシンデピュティ。雨を含んだ馬場が、追走組の末脚を鈍らせたか。








そのまま2200mを逃げ切ったエイシンデピュティ。強いというより、内田博騎手の強気な姿勢に、他騎手がお互い「どうぞどうぞ」と競りかけを遠慮したようなレース内容でした。







恒例の買い目晒し。三連単が本線だったのですが、ロックドゥカンブ12着、アドマイヤオーラは14着と散々。そういえば、アサカディフィートはどうだったかというと……。







最後方をいく御年10歳のアサカディフィート号の勇士。このまま14頭中13着でレースを終えました。なんと3連複をとりつつ、12、13、14着の馬も買っていたという振り幅の広さ(笑)。
アサカディフィートはセン馬だから、産駒を楽しみにできないのですよね……。できるだけ長生きしてほしいです。無事是亦名馬也。


'k ´ー`)<春競馬はこれで終了!


'k ・∀・)<でも来週からは夏競馬のシーズンが始まるよ!

2008-06-23

3日連続の延長フル観戦はこたえるぜ! の巻

おはようございます。EURO2008全試合観戦中の'Kです。
ひいきのナショナルチームが敗退してしまいましたので、テンション下がり気味です。
くわしくは別途weblogユベントスのセリエBあらためA!奮戦記をご覧ください。

'k ´ー`)<しかし、29日の決勝戦まで、寝不足の日々は終わらない……。

2008-06-16

【「秋葉原無差別殺傷事件」を俯瞰する】



あくまでも個人の覚え書きです。記載内容の読解、利用による影響について責任は負いかねます。

2008年6月8日は、東京・秋葉原で無差別殺傷事件が起きた日として、多くの人々の記憶に残るだろう。
普段利用している場所のど真ん中(前日にも知人と待ち合わせた交差点……)で起きた事件であり、他人事とは思えない衝撃を受けた。亡くなられた方には慎んでご冥福を、心身に傷を負われた方には心より回復をお祈りしたい。

件の実行犯については同情の余地があろうはずもない。ただし、理解・共感できる点は少なくない。※ そう感じている人が多いのではないだろうか。だからこそ、政治、経済、治安、娯楽、あらゆる分野で議論を呼んでいる。ただし、その「議論」の中身はというと、オタク趣味がどうとか、ダガーナイフがどうとか、視野狭窄な動機論が展開されているようだが……。

彼は、現在報道されている生育環境を鑑みるに、「自己愛・誇大自己的な性格を肥大化させた」情報弱者なのではないかと私は考えている。例えば、三島由紀夫的なナルシシズムの発露-他者が見える形で置き換えることに執着した-であれば、鬱積した自己顕示欲は放散されていたのだろう。多くの人々が、この段階に理性を保っているのが「普通」だ。しかし彼の場合は、その手段が口唇的な自体愛、自己愛の段階で止まっていたように考えられる。そのような自己と他者が未分化の精神状態は、人間であれば(人間であるがゆえに)かならず持っているもので、その安定のために集団自己(グループセルフ)に帰属するのが普通だ。集団自己とは国、会社、学校、家庭、それらであり、それらの中での個人の役割関係であると考えるとわかりやすい。それが、非常に不安定であれば、個人の「気の持ちよう」などお構いなしに、躁にも鬱にも、狂にもなる。
つまり、彼には己の拠って立つ集団自己も、そこから弾き出された際に個人を保てるだけの価値観も、育まれることがなかったのではないかと思われる。
生育環境において、彼が過剰な保護-おそらくは母親の過干渉-を受けていたと報道されている。しかし、その干渉-保護は、彼が優等生でなくなった途端に外されと考えよう。何の失敗体験もない剥き出しの自我が、社会に放り出されたとしたら-? 本来その年代で知っておくべき、体験しておくべき人間関係・社会経験がない。人間社会で生きるための情報量が絶対的に不足している者-情報弱者が発生する。「普通」、彼らは彼らなりに-我々なりにと言い換えたほうがよいか-何らかの形で仲間を得たり、web上で交感したりして、情報の格差を、心のスキマを埋めようとする。しかし、その手段や機会がなければどうなるか。自分に自分で干渉し、保護し、愛し、それまでに「育まれた」価値観に必死ですがりつくしかない。この状態を情報弱者と呼ばずして、何と呼ぼう。しかし現実は異なる。だから、自己の肥大化と、矮小化が同時に進行する。いずれ、耐え切れなくなる。
この点において、多くの「共感者」がいるに違いない、と思えるのだ。「就職氷河期」と呼ばれている、半ば国から打ち棄てられたような世代には、とくに-。

同じようなことは、国という単位でも起こっている。日本は終身雇用制と年功賃金制に拠っていた。それが20世紀末に飽和・崩壊する兆しを見せると、成果主義という名の効率性を優先するようになったわけだ。そしてそれをお題目として、本来制限されていたはずの「直接雇用ではない労働力」、つまり派遣業務者を、雇用形態として認めてしまった。ここに生まれ、急速に膨れ上がった労使関係の歪み。ワーキングプア、ネットカフェ難民、「働いたら負け」といった言葉までがあふれかえるご時世。秋葉原に限らず、渋谷や新宿の喧騒の中で、あるいは満員電車に詰め込まれているとき、「ここでマシンガンを乱射したら……」「日本刀を振り回したら……」と考えることは誰にでもあるだろう。もちろん、そんなことをするわけがない。家族や親戚が悲しみ、同僚に迷惑が及ぶことがわかりきっているからだ。

しかし、そういう「支え」を突然失ってしまうのが、今の世の中である。そんな現在の日本を覆っている暗さ、混迷がくっきりと、グロテスクな形で発現してしまったのが、今回の事件ではないかと思う。そういえば、この事件に先立って発生した、隣人を殺害し、溶解して遺棄するという事件もまた、容疑者は夢破れ、派遣業務に従事する若者ではなかったか-。
私は、派遣業務という雇用形態をあげつらっているわけではない。「不安」という、漠然とした恐怖。それが生み出す精神状態こそが、問題の本質にあると考えるものだ。

それは、リヴァイアサン(leviathan)を前にした絶望に似る


'k ´ー`)<※理解、共感はイコール「同調」ではありません。あしからず。

2008-06-09

文 awesome 字

表音文字であれ表意文字であれ、
あらわした文字には語意が乗る。

文字の組み合わせが、それだけで魔法になる瞬間がある。
それは理屈ではなく感性の問題。

見せ方も読み方も、置き方も何もかも、文字の使い方は無限。
よりよき「言葉使い」でありたい。

JET_"ARE YOU GONNA BE MY GIRL?"

文字だけでも鮮烈な映像を作れるのだという例。オモシロカッコイイわー。

2008-06-02

堂々二冠達成!! 第75回東京優駿回顧

寒暖が寄せては返すこの時期。衣替えの季節です。
そして1年ごとの楽しみに、区切りがつく時期でもあります。
5月で各国のサッカーリーグ、そしてUEFAチャンピオンズ・リーグが終了。
そして、競馬シーズンもクライマックスを迎えるのです。

5月25日、優駿牝馬(オークス)。

フロック視されていた桜花賞馬レジネッタ、同2着のエフティマイアを中心に。破壊力を秘めた三連単は外れましたが、馬連の配当が高めでひと安心。この勢いで、とダービーの検討に入りました。



6月1日、東京優駿(日本ダービー)。

昨年はウオッカから馬単を流して(゚д゚)ウマー!! だった日本ダービー。あの衝撃は、いまだ鮮明に思い出すことができます。

今年は皐月賞馬キャプテントゥーレがリタイアし、混迷きわまったクラシック戦線。実績馬をピックアップした3連複3パターンと、逃げ残りを期待してレッツゴーキリシマの複を(私にしては)厚く買いました。おそらく競馬好きの人が見て「おっ」と思われるのは、3連複すべてにスマイルジャックを絡めたところでしょうか。皐月賞で4番人気9着と大きく負けましたが、それまで7戦してすべて3着以内でしたからね。ここは立て直しを期待しました。鞍上が中央の水に慣れた感のある小牧という点もポイント。



スタート。狙い通りレッツゴーキリシマが先頭へ。
(・∀・)イイヨイイヨー




レースを引っ張るキリシマ。3コーナーを回ってまだ先頭。



最後の直線へ。キリシマまだ先頭。しかし余力なく後退。


既にキリシマは沈んだ後。
しかし先頭には7番スマイルジャック。このまま決まれば
高め配当ゲット━━(゚∀゚)━━ !!!!!!!
と思ったら……。





大外からぐんぐん迫ってくる1番ディープスカイ!! 外は伸びない馬場状態のはずなんですが……。馬力が違うとはこのことか!?







ゴール板前で四位騎手が後続を確認。この余裕っぷり!!










終わってみれば、一頭だけ次元の違う脚色を見せての二冠達成劇でした。
スマイルジャック小牧、ブラックシェル武豊も内を突いて好走したのですが、馬の自力が違いましたね。



四位騎手は昨年のウオッカに続き、2年連続でダービー制覇。すばらしい結果です。おめでとうございます。






'k ´ー`)<私の馬券もオークス、ダービーと連勝!
これも“二冠”ということになりませんかね?